PETRI V6
惜しいです。
名前だけは聞いたことのある「ペトリ カメラ」です、ジャンクかごに入っていました。
フィルムの巻き上げも、シャッターも動かず、フィルム室も汚れた感じなのに、外観だけは綺麗なカメラでした。
以前、コーワSETRがうまく動くようになったので、これも一つ試してみようというところでした。
持って帰って、外せそうなねじを一通り外して(一部固着したネジはドリルで削り落しましたが)ふたを開け、中のメカを触っていると、なんとなくシャッター幕が動くようになりました。
横走りシャッターの布幕が老朽化してシワになり、中で引っかかっているようでした。
それでもとりあえず幕が動くと、フィルムの巻き上げも出来るようになりました。でもまだ、ミラーが動きません。
そこでミラーの連動メカを触っていると、シャッターがまた動かなくなりました。何とも厄介なメカですね。
フィルムの巻き上げをすると、前後シャッター幕が巻き上げられシャッターチャージされるところまでは行くのですが、同時にセットされるはずのトリガーが待機位置まで移動しないため、シャッターボタンが押せない状態になります。
強引に内部のメカを手で回してトリガーを待機状態にしてやると、シャッターは動作して、先幕は開く・・・、が、後幕が閉じない。
それとは別に、ミラーのアップダウンのメカが、シャッターメカと連動するはずなのに、どこかで連動が途切れているようで、宙ぶらりんの状態で止まってしまいます。
どうやら、連動させているはずのコイルバネが切れてしまったようです。しかもこのコイルバネは巻き上げレバーの操作でチャージされて、ミラーの動作用の動力になっているようです。
とても厄介な部品が破損しているようです。素人では、これ以上は修理できません、断念しました。
そこで、本体はだめでもレンズだけは何とか使えないだろうかと、分解清掃してみました。
こちらは、簡単に分解できたのですが、絞り羽根にべっとり油が回っていて、全く開閉動作をしません。油取りが大変でした。
何とか掃除を終わり、一応試し撮り。手であてがって近接専用で使ってみました。
こんなにしっかり写るレンズなんですね。
こうなると、本体が動かないことが、返す返す惜しいですね。
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