ファインダー
カメラのファインダーなんですが・・・、
一眼レフの場合は撮影用レンズを通った光をファインダーマットに結像させて、それをプリズムと接眼レンズを通して見ているのですよね。
昔のマニュアルフォーカスの1眼レフでは、視野率は90%程度でも、倍率は0.8倍とか0.9倍とかでずいぶん広く見えたものですが、オートフォーカスの精度が良くなるに従いどんどん倍率が下がって、最近ではフルサイズフォーマットのカメラでも、0.7倍程度が一般的になってしまいましたね。
視野率100%とか95%程度で倍率0.7倍なら、まずまずと言うところでしょうか???
倍率を高めるには、大きなプリズムが必要だし、綺麗に見るためにはファインダーマットの工夫が要るし、隅々まで鮮明に見るためには精度の高い接眼レンズが必要なのです。
それで、APS-Cフォーマットとかフォーサーズのカメラの場合、とても狭いファインダーになってしまい、不評をかっていることも事実なんですね。
一部の好きモノたちは、マグニファイヤーなる拡大鏡を接眼部に取り付けて、なんとか機嫌を直しているのですが、やはり見え具合は劣化するようです。
そこで、電子ビューファインダー(EVF)なんですが、ビデオカメラの業界ではずいぶん以前から採用されていて、私も当たり前のように使っていました。
光学ファインダーでは最終的に写るはずの画像を事前に見られませんが、EVFではCCDやCMOSに結像した画像と言うか、アウトプットされるはずの画像そのものが見えるわけですから、この方が使いやすいと感じていました。
またデジスコなどでは、コンデジの液晶画面にルーペを付けて、これでほとんど1眼レフ状態だ!などと意気込んでおりました。
スチールカメラでは、デジタルになってコンパクトタイプのネオ1眼では皆やっているのに、レンズ交換ができる昔からの1眼レフタイプには、なかなか採用されませんでしたね。
昨年、パナのG1が登場して高精細なファインダーを覗いて見ると、これでEVFでも十分使えるなと感じました(レフではありませんが)。
そうそうほかにも、コンパクトタイプのデジタルカメラに後からオプションのEVFを取り付けられるものがありました。
上のふたつは、ちょっとさびしいファインダーでしたね。日中屋外では反射光で背面液晶の見え具合が悪くなるので、それをカバーするためのものですね。構図の確認なら十分できますが。
G1より少しばかり倍率が低くて狭いですが、コントラストが高く透明感があり、非常に鮮明に見えます。
この見え具合を体験してしまうと、遠からずかなりのカメラがEVFに切り替わるのではないか!?と言いたくなりますよ。
カメラ自体のレスポンスが少しばかり遅いところが、今一つではありますけれどね・・・。
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ファインダーの画素が多くなれば表示の時間がかかってしまうし、まぁこのくらいでいいのかもしれません。
いろんなレンズが使えるマイクロ43では、するとEP2の方が手振れ補正が利く分G1より有利かもしれませんねぇ。
私はいまさら両方というわけにはいきませんが。
投稿: 牛鳴 | 2009年12月14日 (月) 11時28分
牛鳴 さん、心配要りませんよ。
GF1のEVFは、ずいぶんうまく出来ているのですよ。
ここのところ何度も見比べているのですが、確かにE-P2のファインダーはコントラストが高くてクリアーに見えるのですが、そのためかずいぶん目が疲れる気がします。
G1のファインダーで1日中撮り続けても、それほど疲れた感じはしなかったのですが、E-P2はかなり厳しい。
むかし暗い場所で、ブラウン管テレビを見続けると良くないと言われましたが、それに似た感じです。
メニューにEVFの明るさと色温度の調整機能がありましたので、少し暗めに設定しました。
レフタイプのファインダーでも見やすくするために各社色々と工夫しているようですが、ただ明るければよいというわけではなく、マット面でのピント確認のために少し暗めにしたりなどと、なかなか難しいもののようです。
投稿: シャンプーハット | 2009年12月14日 (月) 22時29分