APSフィルムカメラ
数年前に賞品として貰った”IXY210”が初めてのAPSカメラですが、既にデジカメ花盛りになっていましたから、「今更、面積の小さなフィルムで撮影しても・・・」と考えていました。
しかし気がつくと、いつの間にかそれなりの台数のAPSカメラが手許にあります。ジャンクかごからの拾い物ばかりです。当然動かない物もありますし、動いてもピント外れや露出不良でまともに撮影できない物もあります。
「金属カメラ」と呼ばれるフルマニュアル撮影ができるカメラならまだ修理してみようと思うのですが、全自動のプラカメラでは分解≒破壊になりそうで、折角の外観=置物(博物)としての価値が無くなりそうなので修理しないでいます。
キヤノンELPH370Z (IXY330の海外向けらしい)にて
やはり今更なんですね。
ところで、今更のついでに気がついたところをメモしておきます。
APSフィルムは撮影途中での巻き戻しが出来ますし、また入れ直して続きから撮影が再開できますので、ISO感度を途中で変更したいなどと言う時に便利です。
しかし実は、機種をまたいでのフィルムの共用は出来ないことが多いのです。キヤノンの機種からミノルタの機種へなどとは出来ませんし、キヤノン同士でもモデル時期?が異なると、受け付けないようです。
(訂正)APSカメラには、MRC=ミッド・ロール・チェンジという機能を持ったカメラがあり、その場合は途中交換が出来るのだそうです。
MRC非対応のカメラでは、途中巻き戻しが出来ても、終了になってしまうのですね。
裏技として、フィルムケース(パトローネ)の側面にある金属の接点部分をマイナスドライバーなどでこじて、強引に撮影開始状態までスプールを回転させてやると、運が良ければ撮影状態に戻ることもあるようですが、何枚目まで露光させたか覚えておいてそこまでうまくフィルムを露光させずに送らないといけません。またこの裏技で磁気記録された撮影情報などがおかしくなるかもしれませんし、現像時に不都合が起きるかもしれません。
更に悪いことに、別機種で一旦「撮影不可」状態になると、元のカメラに戻してもフィルム残があったはずなのに「終了扱い」になってしまいます。これで私は、2本ほどフィルムを無駄にしました。
全自動で使いやすくしたつもりが、かえって不自由になってしまったのですね。電池が切れると入っているフィルムを取り出すことも出来ません。
いつも思うことですが、フィルムカメラは誰にでも簡単に使いやすくしたことで、かえってその魅力や価値を下げることになってしまったのですね。
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コメント
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APSカメラの途中巻き戻しが可能なのは、ほとんどのカメラで可能ですが、そのフィルムを再投入しても残りコマ数無しになるものもあります。
記事の訂正に書きましたが、MRCに対応しないカメラではそうなるのですね。
私の手許にあるものでは、キヤノン”IXY”、コニカ”Revio”などはMRC非対応でした。
逆にMRC対応カメラとしては”IXY330”とその輸出判の”ELPH370Z”だけしか持っていなかったのです。
結局、フィルムの入れ替えを自由自在にこなせると言うことではないわけで、こんなところもAPSフィルムカメラの衰退を速めた原因のように思います。
投稿: シャンプーハット | 2011年3月16日 (水) 21時43分