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故障したR-D1sを修理に出しました。
電子シャッターが切れなくなったのでどうしようもなくて、メーカーに見てもらうことにしたのですが・・・。
エプソンの見積もりは約40K!?。・・・高Kぁ~い!!!。
でも、新型に買い換えるほどのレベルではないのですよ。
6年以上も使ってきて故障したのですから、寿命だと言えばそうなのですよ。
元値が異常に高価でしたから、何とかならないのかと期待したのですが、所詮今時の家電商品なのですね、電子的に故障したところは、それなりに修理部品の費用が発生し、それに伴う技術料も追加され、結構な値段になってしまいました。
まあ、これが最後の修理だと自分に言い聞かせてメーカーに預けたわけですよ。
さて、修理後の撮影結果はどうなったかと言うと
と言う具合で、どれほどのレベルアップもしないまま、写真は撮れてしまったのですね。
コダックの同じ銘柄のISO200ネガフィルムを入れて、キヤノンDemiと撮り比べです。
ペンEES-2
Demi
EES-2の方は基本的にカメラ任せの露出設定です。Demiの方はカメラの露出計の針に追針をダイヤルで合わせると言うマニュアル操作ですが、多少の手心を加えたりしています。
以下同じ順番で
レンズが、EES-2は30mmF2.8、Demiは28mmF2.8と言うことで、画角がわずかに異なります。
逆光では、EES-2は少しフレアー気味でしょうか、古いレンズを私がいいかげんに拭いただけですから、オリジナルの描写ではないでしょうね。
少し紫色の具合が異なりますが、どちらもフィルターは付けていません。昔は快晴ならスカイライトフィルターを付けたものですが、最近の撮影~現像~スキャニングの結果では、なんとなく黄緑色が被ってくることが多いので、付けない方が自然な感じがするからなのですが、どうなんでしょうね?
こんなに明るい時は、付けた方が良いのかな?
ジャンクかごにミノルタの一眼レフカメラがありました。
SRマウントのXG-Eです
手動巻き上げなんですが、シャッターは電子シャッターなので電池が無いと動かないタイプのカメラです。
SRマウントで露出計が生きているカメラはSRT101を持っていましたから、いったん見送ったのですがLR44電池は沢山持っていますし、試してみて動かなかったらやめればよいわけですからと、翌日電池を持って再度ジャンクかごに・・・。
あれまあ!動きましたよ。しかもとても軽快に。
それではレンズも付けてみようと、持っていた50mmF1.7をつけて覗くと、まずまずのファインダー。絞りの連動動作も問題なく、完動品でしたので持ち帰ることになりました。
撮影結果です。
問題なく撮れちゃいましたね。
次はリバーサルフィルムを詰めてみようかな?
ずいぶん以前に知人から頂いたカメラなんですが、シャッターや絞りの動きがいまいちでして、でもなんとなく露出計の針が動いている気配がしたので、後で気が向いた時に修理しようと、箱に放り込んでおいたのでした。
Olympus PEN EES-2
大きさは、EE-3とほぼ同じですし、露出も同じオートです。
しかし、レンズはピント合わせができるタイプなんでTRIP35と似ています。
先日、フィルムのカメラを色々と引っぱり出した時に一緒に出てきまして、「そろそろ使ってみてよ」と言うことなのかな?と思えましたので、分解修理をすることにしました。
以下自分の覚えのための修理メモですので、読み飛ばしてください。
故障の状況
(1)レンズのピントダイヤルを回してもヘリコイドが回っていません。
(2)露出計の針が振れているのに、それに見合ったところまで絞り羽が動いていません。
(3)シャッターの動きが妙に遅かったり、それらしい速さだったりと不安定で、時折シャッターが切れなくなることもあります。
修理内容
(1)のヘリコイドが回らない原因はすぐに判りました。レンズの一番前に有る縁取りのリングがピントダイヤルとヘリコイドを連絡しているのですが、それを固定する3本の「いもビス」が緩んだ状態で縁取りリングが傾いていました。
これだとレンズのピント位置がどこにあるのか判らないので、修理後にピント調整が必要になりますね。
(2)は、かなり難解な故障でした。レンズ周りを分解しながら絞り羽の動きを観察して見ると、何かが絞り羽に引っ掛かっているような感じで、しかも動作のたびにその抵抗加減と言うか粘り加減が変化して、それなりの速さでそれらしく動くこともあったりするのでした。
散々ながめた揚句、絞り羽とその抑え金具の隙間が狭いのが原因らしいと目途をつけ、かなり強引なやり方で抑え金具を変形させて、隙間を広げてしまいました。
(3)のシャッターの不調については、分解手順の一番深い部分になりましたが、原因はすぐに判りました。シャッターメカの固定ビス3本の緩みと脱落でした。
手持ち在庫から適当なビスを探して、しっかりと締め直してやりましたら安定したシャッターが切れるようになりました。
但し、シャッター速度が正しい値になっているのかは良く判りません。私の山勘計測では大丈夫そうなんですが、とにかくフィルムを入れて使ってみないことには判りませんね。
(4)さて、これで直せたと思ったら、なんと!スローシャッター時にシャッターが開いたまま閉じないと言う症状が発覚しました。
このカメラはシャッター速度が2段階になっていて、通常は1/2501/125秒固定で、暗い時やフラッシュ撮影の時は、1/30秒固定に切り替わるという仕組みのようなんです。
構造を何度も見直して、何かおかしなところが無いかと考えて見たのですが、私の知識と技術では解決できそうにありませんでした。
そこで、しかたなく1/30秒のスローシャッターにならないようにバネを一つ外してしまいました。
1/2501/125秒でもフラッシュのシンクロはしているようですので、このままでも使えるのではないかという思惑です。
(5)いいかげんですが一応ピント調整もやってみました。ハーフサイズの小さな画面に30mmレンズの結像状態をルーペで見るのですから、大した精度で合わせられるわけがありません。それなりに、と言うところです。
さて、試し撮りの結果です。
ピントも露出もそこそこに合っているようですね。
とりあえず、修理完了と言うことかな?
そうそうフラッシュも同期していましたよ、1/2501/125秒で
調べてみたらEES-2のスペックに関して間違ったところがありましたので、訂正しておきます。
高速側のシャッターは1/250秒らしいです。(または1/200秒という話もありました)
古いカメラですから、今となっては間違っていたとしても、大した問題になるわけではないですが、一応私の良心が傷みますので正しい情報にしておかないとね。
固定焦点のハーフカメラEE-3は、シャッターを押すだけで露出はカメラ任せですから撮影テンポは軽快です。
しかし、後からピントが甘くてがっかりする場面も出てきます。
レンズが絞りこまれていれば被写界深度が深くなって、近いところもそこそこに見られるのですが、ちょっと暗いとだめですね。
その点、前の記事のキヤノンDemiは絞り+シャッターのダイヤルを回して、一々露出計の針と追針を合わせると言う作業が面倒ですが、ピントは手動合わせができますので、目測さえ間違わなければぴったりに撮影できるのですよ。
簡単で、しかも綺麗に撮れてしまうと言うのは今時のデジカメの方が圧倒的に優れていますが、扱う楽しさでは昔のフィルムカメラの方が面白いですよね。
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