スーパーワイドヘリアーⅠのピントずれ
α7Ⅱでスーパーワイドヘリアーの旧型と新型の撮り比べをしていましたら、旧型の方が無限遠が出ていないことが判りました。遠景時に、ピントリングをいっぱいまで回しても、画面中央にピントがこないのです。前ピン状態なのですね。
旧型
新型
中央部分を拡大
同じ順番で
F8まで絞ってみると、そこそこなんですが、やはり甘いです
新型の方は、絞っても中央はあまり変化しません。
そこで、レンズを色々とながめまわして見ると、何だかネジが緩んで中のガラスがカタカタと動くような気配がありました。
前玉の固定リングが緩んでいましたし、後玉の固定リングも緩んでいました。どちらも締めてやったところ、後玉の方がどんどん回って奥に(レンズ前方向に)後群全体が移動してしまいました。
これが前ピンの原因でした。本来固定されているはずの後群の鏡筒の側面のいもビスが緩んで自由に回ってしまったのです。
結局、長年の使用で各部のネジがゆるんで少しずつずれてしまったと言うことらしいのですね。
たぶん他にピント調整できそうな機構がありませんから、この後群鏡筒の前後位置を調整することにしまして、何回か試し撮りしながら追い込みました。
調整結果です。
旧型
新型
中央を拡大。無限遠のピントが良くなりました。新旧差が無いです。
しかし、周辺のピントは旧型の絞り開放では無理ですね
元々、距離計との連動機構が無かった旧型SWH15mmF4.5ですから、フィルム時代は距離は勘、絞って被写界深度を深めてと言う使い方でしたね。
それがデジタルミラーレスで厳密なピント合わせが出来るようになって、初めてこんな不具合が判ったということです。
逆に、新型がいかに良くなったかと言うことかも知れませんけれど。
後は、適当に貼り付けておきます。
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