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凄いですね、最近のレンズマウントアダプターは。
昔は、フランジバックを合わせるだけのアダプターだったのですよ。
ですから、オール電子制御のEOSのレンズを制御するアダプターなんて考えられなかったのですが・・・。
最近ではNEXとかマイクロフォーサーズとか、ニコンFマウントもフル電子制御になってしまい、それをミラーレスカメラで使えるように電子回路を組み込んだアダプターがたくさん発売されるようになってきたのですよ。
初めは、ニコンFマウントレンズをキヤノンEOSで使う場合にフォーカスインジケーターをだますために、焦点距離50mmレンズを装着したかのように振る舞うROMを組み込んだアダプターが販売されていました。
その後ソニーNEX(後にα7シリーズ)登場で、EOSマウントレンズを使いたいと言う声が上がると、EOS-NEXの電子制御タイプが開発されました。
私も2本持っていますが、なかなかすべてのレンズやカメラに適合出来るわけではなかったという記憶があります。
しかし、ソニーがα7を発売し、純正でαAーαEアダプターを公開し、さらにキヤノンがEOS-Mを発売し、純正でEOS-EOS Mアダプターを公開した途端に、(たぶん中国から)EOSレンズを他のミラーレスカメラに繋ぐためのROM付きアダプターが一気に続々と発売されたようです。
純正メーカー側もそれなりに対抗しようと、制御ROMをどんどん新バージョンに変更して、新しいカメラとレンズを投入して社外アダプターを排除しようとしていますが、「いたちごっこ」になっている気がします。
基本的にアダプター遊びは裏技で、純正メーカーの保証外の使い方ですから、故障や事故を誘発する可能性もあります。
私自身も、アダプターを使用して故障させたレンズが何本かあります。
また、電子回路が一時的に不調になって、正規の組み合わせに戻した時に正常に動かなかった、などと言う経験もあります。
そんなことは判っていてもレンズ遊びはやめられず、気が付けば100本以上にもアダプターが増えていたのです。
どうする?私?!
レンジファインダーのレンズとしてはとても大きくて重いレンズです。
めったに使わないだろうと思って買わずにいたのですが、中古価格がこなれてきたことと、SWH15mmF4.5のⅢ型とかHHW10mmF5.6とかのデジタル対応になったレンズの描写がとても良かったので、とうとう手元に来てしまいました。
とりあえず、α7Ⅱで他の21mmレンズと撮り比べ。
まずは遠距離、ほぼ無限遠にピント合わせ
ウルトロン21mmF1.8にて絞り開放
ビオゴン21mmF2.8にて絞り開放
カラースコパー21mmF4.0にて絞り開放
さすがに近いところはボケますが、カラスコ21mmのような四隅が流れた描写ではないですね。
しかも、ビオゴンとカラスコはレンズ補正ソフトで周辺の色補正を掛けていますが、ウルトロンは色被りが無いので周辺減光を僅かに明るめに調整しただけで済んでしまいました。
次に、同じ順番でF11まで絞ってみました
絞りこんで同じF値では、ビオゴンの切れの良さに勝てませんが、レンズ補正で色を操作していない分ウルトロンの方が色が自然な感じです。
ちなみに、ルサール20mmF5.6では、がんばって補正してもこんなことに
次は少し近距離で1.5m程度にピント合わせ
絞り開放、上と同じ順番で
F11まで絞って
ルサールも
空が入らなければ色被りはほとんど判りませんが、周辺減光は大口径レンズではそれなりに出るものだと言うことで、あまり補正しないでおきました。
F11まで絞ると、どれも画面全体がしっかりしますが、ルサールだけは無理なようです。
後は、ヘリコイドアダプターの得意技の広角マクロです。
α7Ⅱ+ウルトロン21mmF1.8のみですが、適当に貼り付けておきます。
公園にキノコが沢山
お!でっかい!直径20cm以上ありそう
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