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普通に大口径レンズと言えばF2.8より明るいレンズだったはずなのですが、最近はもっと明るいレンズでないと大口径と呼ばなくなった気がします。
なぜかと言えば、APS-Cフォーマットやマイクロフォーサーズフォーマットで、同一構図で背景ボケを得ようとすると、レンズの明るさが1.5倍とか、2.0倍が必要になるためなんです。
標準域前後の焦点のレンズは、F2.0とかF1.8、F1.4、F1.2とかどんどん明るいレンズが登場していますね。
私も、最近仕入れたレンズでF値が1.0を切るレンズが何本かありました。
IBELUX40mmF0.85とNOKTON42.5mmF0.95です。
焦点距離が近い、これまでの大口径NOKTON Classc40mmF1.4を加えて撮り比べです。
ボディーはフルサイズのα7です。
上の写真をAPS-Cサイズまでトリミングすると
絞ってF5.6
やはり、マイクロフォーサーズ用では四隅が完全にけられてしまいますね。
もっと近づいてみます。
但し、IBELUXは最短撮影距離が長いので、接写チューブ10mmを挟みました。
また、NOKTONclassicはヘリコイドアダプターで約6mm前に取り付けました。
それで、ピント範囲が制限されて、同一距離での撮影はうまくできず、それなりになっています。
NOKTON42.5mmは、そのままでもずいぶん接近できるので、ありがたいですね。
順番は同じで
今度はマイクロフォーサーズサイズまでトリミングして
絞ってF5.6
スペック通りと言えばそうなのですが、やはり開放での背景ボケやピントの薄さはIBELXですね。
それから、NOKTON42.5mmの切れと使い勝手の良さはマイクロフォーサーズだけではもったいない気がします。
でも一番使いまわせるのは、フルサイズ対応で、ヘリコイドアダプターを挟んだMマウントなのでしょう。
そうなるとライカMマウントレンズで、もっと大口径が欲しくなりますよ。
やはり、ほとんど病気ですね。
以前から探していたのですが、ネット上にもあまり出ていなくて、たまのオークションでもずいぶん高値で落札されたりと、縁のないままでした。
先日、暑い中を歩いて中古屋さんを回った時に見つけました。
普通の値段でしたが、つい隣にあった専用フード(ほとんど使わないのですが・・・)も一緒に引き取ったので、ちょっと割高だったかも???
135mm、180mm、250mmと並べました、ずいぶん長いですね。
早速、ピントや絞りシャッター速度の具合などを、ほかのレンズと見比べてみましたら、問題なさそうでしたので、フィルムを入れてしまいました。
近いところも、遠いところピントは問題ないですね。
露出に関してもほぼ狙い通りに出ています。
蛇腹の繰り出し量が大きので、途中で露出倍数を考慮してやらなければならないのですが、ほかのレンズでも同じことなので、問題ありません。
しかし、望遠とは言っても、近距離撮影では上下5cmのパララックス補正は必要ですね。
アダプターでα6000に付けてみましたが、四隅がけられました。
とりあえず純正G42.5mmF1.7と撮り比べ
GX8+NOKTON42.5mmF0.95にて
GX8+G42.5mmF1.7にて
絞ってF2.8
F5.6では
画角の差が、かなりありますね。
湾曲は、少し大きめですが素直で緩やかな樽型歪みです。
開放F値0.95はさすがに明るく、周辺減光もありますし、開放のままでは少しソフトな感じです。
しかし、F2まで絞り込むと純正以上に解像し、性能の高さを感じます。
まあ、値段も高いのですから、当たり前のことでしょうけれどね。
別の被写体で、同じ順番です。
開放での絞り値が1.3段分異なりますから当たり前ですが、背景が良くボケますね。
それから、最短撮影距離と撮影倍率が、0.23mと0.25倍ですから、純正の0.31mと0,2倍よりノクトンの方が優秀です。
とは言え、手振れ補正と速いAFの純正レンズの使いやすさには勝てませんから、持ち出し頻度は、高くないでしょうね。
三脚に載せて、作品撮りなどと言う、特別な時に持ち出すレンズになりそうな感じです。
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