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50mmF0.95の超大口径レンズを2本持っています。
どちらも中国製、Zhongyi50mmF0.95(Eマウント)とTTArtisan50mmF0.95(Xマウント)です
似たような大きさですが、Zhongyiはフルサイズ対応、TTArtisanはAPS-Cまでです。
ですから値段が2倍以上違います。
Zhongyiは老舗で信頼性も高いブランドだと思いますから、それで値段が高くなっているところもあるでしょうし、逆にTTArtisanは新参ですから、売り込み価格になっているかも知れません。
撮り比べてみると
Zhongyi
TTArtisan
絞ってF2
同じ順番でもう一度
カメラが異なりますから、比較になっていないかも知れませんが、絞り開放ではどちらもソフトレンズの様で良くボケます。
絞っても背景ボケは滑らかで、大口径らしい写りです。
新しい設計のTTArtisanの方が絞りによるピント移動が少ないので安心して使えます。
超大口径と言うことでは、マイクロフォーサーズ用のノクトン42.5mmや25mmもありましたし、IBELUX40mmF0.85なんて言うのも持っていますから、いくらでもボケられるのですよ・・・。
問題は被写体・ロケーションですね。
超望遠のシグマ150-600mmOSをAFAEアダプターで使いました。
ちょうど、田んぼにアオサギがいました、距離70~80m程度かな。
フルサイズ換算1246mm相当ですが、全く遠くて画になりません。
特にブログ用の縮小画像では、折角のジャスピンぶれ無しの画でもわかりませんね。
そこで50%までトリミング拡大、まだまだ足りないか?
20%までトリミングで顔のアップ、6230mm相当です。
何かくわえています
おたまじゃくしですね。
何匹も食べていましたよ。
私に気が付いているのでしょう、だんだん遠くに移動していきました。
そして、向きを変えて。
まだまだ、オタマジャクシを食べていました。
この撮影ですが、レンズを一脚に載せて、シャッターは電子シャッターのみです。
以前GX8で使ったときもそうでしたが、メカシャッターで撮影すると微妙なブレが出たのです。
G9の今回も、同じでした。
それで電子シャッターに切り替えてブレが止まりましたので、ISO感度を下げて画質向上したかもしれません。
初めはISO1000~1600くらいでやっとでしたが、ISO400でシャッター1/250秒でも止まりましたから。
6230mm相当だから、手振れ補正4.5段分くらい効いていたという事かな?
今度はDGマクロ45mmF2.8です。
マイクロフォーサーズの初期のレンズになりますが、まだまだ現役。
どんどんシャッターが切れます。
ついつい寄りすぎて、構図を忘れてしまいますね。
少し離れて、頭を冷やしましょう。
そうそう、この花が撮りにくい。
真ん中にピントを合わせると手前も奥もボケまくり
絞ってしまうと、シャッター速度が足りなくなるし、もっと長いレンズで離れた方が良いのかな?
頭を冷やしたはずが、またまたしっかり寄って
マクロレンズだからと、ついつい寄ってしまうのです。
シグマの56mmなら無理に寄らないからこの程度で撮るのにね
機材に撮らされている感じですが、そんなことでカメラ業界は成り立ってきたのでしょう。
マイクロフォーサーズで使ってみたら中々良い感じだったので、Eマウントも買ってしまいました。
APS-Cですから56mmF1.4×1.5≒85mmF2相当になるはずです。
ちょっとフルサイズの85mmと見比べてみましょう。
α6000+シグマ56mmF1.4絞り開放
α7RM2+サムヤン85mmF1.4絞り開放
画角はほぼ同じになりますが、背景のボケ具合が違いますね。
サムヤン85mmF1.4の方を少し絞ってみましょう。
シグマ56mmF1.4絞り開放
サムヤン85mmF1.4 絞りF2
まだサムヤン85mmの方が背景ボケが大きいですね。
ではもう1段絞って
シグマ56mm 絞り開放
サムヤン85mm 絞りF2.8
2段絞ったら、同程度くらいの背景ボケになりました。
本当は1段の差のはずですが、ばらつきという事でしょうか?
もう1度同じ条件で
やはり2段絞ると、背景のボケ具合が同等になります。
レンズのフォーカス方式とかによっても変わってくるので、どちらが正しいという事でもありませんが、こんな具合だという事です。
しかし、シグマの56mmの方が最短撮影距離が短いので、ぐっと近寄って背景をぼかすことができます。
サムヤンの最短90cm程度から
最短まで寄って50cmから
フルサイズEマウントの50mmF2のレンズとしてはツァイスのLoxia50mmを持っていたのですが、コシナのこのレンズも大変評判が良いので、欲しくなりました。
本当は中古で良かったのですが、人気があってなかなか中古が出てこないので、ポイント利用で安く買えるお店で新品購入でした100K。
左から、APO-LANTHAR50mmF2、Loxia50mmF2、IBERIT50mmF2.4、純正FE50mmF1.8です。
フードとキャップを外すと似たような長さかな?
前玉の口径も似たサイズですが、絞り羽がそれぞれ異なります
羽の枚数は、順に、12枚、10枚、6枚、7枚です。
それでアポランター50mmF2は、開放の時は当然ですが、絞り値F2.8の時に改めてきれいな円形になるのです。
コシナがこだわって作ったのですよ。
とりあえず、α7RM2で撮り比べ
APO-LANTHAR
Loxia
IBERIT
純正
同じ順番で
どこの描写がどれほど違うと、目くじらをたてるほどのことはない50mmF2と言うスペックですから、気楽に撮りたいのですが、どうしても値段の高さ順にひいき目に見てしまいますね。
本当は、撮影者の絵心とかセンスの方が、作品には影響が大きいのですよ。
ということで、またまた単なる蒐集癖でしたね。
「限定品」などといわれると、つい欲しくなるものですね。
最近気になっている中国のレンズブランドTTArtisanなんですが、ミラーレス用新レンズでAPS-Cまでしか対応しないのに限定販売とかになっていたのですよ。
それで、初回の本数は、即!売り切れていました。
その後、某オークションで2倍くらいの値段で出ていましたが、正規ルート・正規価格でまだ予約受付していましたので、手を出しませんでした。
そして、何気なくネット検索していましたら、なんとアマゾンで普通に売っているのです。
もちろん正規販売店の名古屋の焦点工房さんからです。すぐに届きました。
とりあえず届いたものを見ると、なんの飾り気もない安っぽい箱に入っていて、かえって、ほんとに限定品なんだなと思いましたよ。
さて、早速X-T2で使ってみました。
倍率が高くて画面が広い高精細EVFのおかげでピント合わせが楽しいです。
大口径レンズによくある絞りによるピントの移動は、問題ないようです。
絞り開放での周辺減光はかなりありますが、ちょっと絞れば解消します。
最短撮影距離は50cm
絞り開放ではフレアーがかかったような輪郭になりますが
F2まで絞れば、はっきり鮮明
試しにフルサイズα7RM2に手であてがってみましたら、四隅が少し足りない感じ
X-T2では
なかなか楽しめそうなレンズですよ。
前の記事で折角、2本並べたので撮り比べてみました。
カメラはペンタックスK-1
Aタイプにて、絞り開放
Mタイプにて、絞り開放
同じ順番で、絞ってF4
絞り開放では、同じシャッター速度なのですが、絞り込むとシャッター速度が異なりました。
開放測光とグリーンボタンの瞬間絞り込み測光の差がありますし、後でEXIFデータを見ると、Mタイプレンズの測光方式は中央重点測光に勝手に切り替わるようなんです。
次は、逆光でみてみます。順番は同じで
ほんのわずかですが、Aタイプの方がフレアーで白っぽくなっていますね。
やはり内部の曇りの影響があるようです。
そのせいか分かりませんが、絞り開放でもシャッター速度が異なってしまいます。
数回試しても同じようでしたから、測光方式の違いとフレアーの影響がシャッター速度にも表れているようです。
そこで、アダプターを使ってα7RM2で比較してみました。
こうすれば測光方式は同一にできますので、理解しやすくなるはずです。
まずは順光で、同じ順番
逆光では
やはりAタイプは、絞り開放でフレアーが出ますね、曇りガラスですから仕方ありません。
しかしそれぞれのF値に対してシャッター速度は同じ値で撮影できました。
2本のレンズは、ほぼ同じ構造の物だと言えそうです。
ところで、当然と言えばそうなのですが・・・、アダプターで使った場合、事前絞り込み測光ですから、撮影前から所望の位置に羽が固定された状態で、そのまま測光して、そのままシャッターが切られるという事なんですね。
このやり方が、いかに安定して撮影できるかという事なんですよ。
これまでの1眼レフカメラは、ピント合わせのためにレンズは常に開放状態で待機していて、シャッターをが切れるときに瞬間的に絞り羽が動いて所望の値に絞り込むという動作をしているのですが、メカニカルの部分は摩擦があって、うまく動かないことがあるのです。
特に、ジャンクレンズなどは錆ていたり、油が回って粘っていたりするものですから、同じ条件で使ってやっても毎回ばらついて安定しないことが良くあります。
今日の2本もそれなりに古くてジャンクの仲間ですから、瞬間絞り込みは不安ですが、事前の絞り込みなら問題なく使えますね。
久しぶりにジャンクかごから引き取ってきたレンズです。
状態が良くなく、ちょっと割高に思ったのですが、ペンタックス純正のAタイプレンズは、あまり本数を持っていませんでしたので、引き取ったのです。
ヘリコイドの感触や、絞り羽の動きは快調なのですが、ガラス本体にカビ、バルサム切れと、わずかにクモリが見られます。
分解清掃しても治りそうにないところばかりなのでこのまま使いましょう。
K-1にて
やはり開けたところでは、レンズの曇りでフレアー気味ですかね?
それに、最短撮影距離が45cmなので、ちょっと草花のアップには足りない感じですね。
そこで、ペンタックスの×1.7AFテレコンで使ってみました。
これで50mmF1.7×1.7倍≒85mmF2.8相当になります。
テレコンで倍率が上がるだけでなく、AFユニットがさらに接近させてくれので、もっと倍率が高くなりました。
焦点距離85mmのレンズで最短30cmくらいまで近寄れることになりました。
マクロレンズとはいきませんが、面白くなりましたね。
ガラスの曇りもあってか、ふんわりソフトな描写ですよ。
ところで実は、この50mmF1.7はMタイプを持っていたのです。
レンズの寸法関係は同じでコーティングも同じ感じで、しかもカビもクモリも無いきれいなガラスなんです。
もしかしたら、中の光学系をすっかり入れ替えできるかもしれません。
いずれ暇なときに試してみるつもりです。
なぜかというと、Mタイプはボディー側から絞りを換えられないし、露出決定にはグリーンボタンを押す必要があったりと、色々と面倒なんで出動頻度が低くなってしまうのです。
だからAタイプにした方が使いやすいのですよ。
でも、ふんわりソフトが無くなってしまうかも知れませんね?ちょっと悩みどころです?
ノクトンクラシック40mmF1.4のマルチコートとシングルコートを、ベッサR3Mで使ってみました。
MCにて
SCにて
後で識別できるように、お互い相手のレンズを写しています。
以下同じ順番で
デジタルで使ったときと同じで、SCの方が少し赤味が薄いです。
ネガフィルムを同一条件でスキャンしたのですがスキャナーの能力不足もあって、デジタルで撮った時ほど差が判りませんね。
それで、唯一差が出たのが逆光時のフレアーでした。
意識的に、レンズ前玉に太陽光が直接当たるようにしてみましたら、出ましたよ。
MC
SC
絞り込んで
SCの方が派手にでましたね、そしてフレアーになった光は赤味が強い感じです。
本来反射されるはずだった赤味の光が、レンズ内で暴れたという事でしょう。
光の方向など条件が変われば違ってくるのかもしれませんが、おおむね予想通りとなりました。
ネガフィルムじゃなくてポジフィルムにしておけば、もう少しはっきり判ったかもしれませんけれどね。
だからどうした?と訊かれても、蒐集癖ですからこれで楽しめるのですよ。
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