シングルコートとマルチコート
レンズのコーティングのことなのですが、大昔、(たぶん高校の授業だったような?)聞いた話です。
レンズを通る光がプリズムの原理で分光するのを防ぐため、波長に見合った厚さのコーティングをすると、その分位相差が起き、一旦ずれた波を元の波と一致させることができる?などと言うことを聞いたような気がします。
それで、ガラス面の角度や光の周波数などが色々あるので、何層ものコーティングで出来るだけ補正してやるのだとか?
なので今どきのレンズは、マルチコーティングがおこなわれているらしいのです(すごくいい加減な記憶ですので、あてにしないでください)。
※記事を書く前に調べればよかったのですが、レンズのコーティングはガラスと空気の境界面の反射を抑えて光の透過率を高めるために行うのだそうです。コーティング幕によって位相差を起こし、反射光に干渉させることで打ち消すのだとか書いてありました。大昔の記憶がいかにいい加減だったかと言うことを、改めて確認してしまいましたよ。
前置きはこんなところにしておいて、ちょっと前にカカクコムの質問で試した、シングルコートとマルチコートのことを書いておきます。
カメラはα7M2。
NOKTON35mmF1.4SC(Mマウント)にて
NOKTON35mmF1.4(αEマウント)にて
以下同じ順番で
マルチコートの方が少し暖色系に振られた感じで、色のボリューム感がありますね。
それに比べて、シングルコートはあっさりした感じ。
同じNOKTON35mmですが、マルチコートの方は新しくEマウント用に見直しされていますし、カメラ側のデジタル補正も効いているかも知れませんので、純粋にコーティングの差とは言い切れませんが、そんな感じを受けました。
まあ色の違いだけなら、今どきのデジタル処理で何とでもなりそうなんで、意味のないことかもしれませんね。
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